対人恐怖症の治し方には心理療法や薬物療法などがあります


対人恐怖症とは、人前に出た時に過度の緊張から震えや赤面、全身の発汗などの症状が現れる状態です。多くの人が人前に出て話をする時などに緊張を感じるものでしょう。

しかし対人恐怖症は人前に出た時に常に緊張して震えたり全身の発汗が生じたりする状態です。対人恐怖症で日常生活を送ることが難しい場合などには、主に心理療法と薬物療法が用いられます。

対人恐怖症の心理療法にはいろいろな種類があります

対人恐怖症は、自分が周りを不快にさせているのではないか、 人前に出た時にまた大きな失敗をするのではないかという過度の不安や緊張を持つようになるといわれています。
不安が生じている考え方を修正し、余計な不安や緊張を取り除くことができるようにする方法が心理療法です。心理療法にはさまざまな種類があり、それぞれ対人恐怖症の状態や性格などから適したものを行うことがいいとされています。

主な心理療法には以下の種類があります。

認知行動療法

対人恐怖症の原因となっている周りから常に見られているなどのような思い込みがあるのです。これを認知の歪みとして実際にはそのような事実がないと考えるように、考え方を修正していきます。

森田療法

人前で恐怖を感じて症状が起きてしまうという事実をそのまま受け入れます。そして専門家の指導のもとで、本来やりたかったことや目的に向けて行動していく療法です。

暴露療法(エクスポージャー)

不安を感じる場面に少しずつ慣れていくようにする療法です。不安階層表を使用して、簡単な場面から克服していくことが目標になります。

催眠療法(ヒプノセラピー)

過去に大きな失敗をした記憶があることによって症状が発生しているという見解に基づいています。催眠状態の時に原因となる記憶に働きかけて症状が発生しないようにする療法です。

薬物療法では一時的な薬や長時間効く薬が処方されます


対人恐怖症には心理療法の他に薬物療法も適した療法といわれています。薬物療法では一時的に症状が現れないようにする薬と、1日中症状を抑える効果が期待できる薬があります。

仕事の時にどうしても人前で話をしなければならないなど、苦手な状況になることがわかっている時に前もって薬を飲んでおくと、症状が出て欲しくない時に問題が生じることなく乗り切ることができるでしょう。
1日中効果が期待できる薬は、長期間継続して飲み続けることで脳の過度な緊張を落ち着かせるといわれています。

対人恐怖症の症状が出ている時、不安と緊張に関係している扁桃体が活発に働いていると考えられているのです。扁桃体を正常な状態にするために、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる抗うつ剤を飲み続けることで、徐々に症状が改善されていくといわれています。抗うつ薬は効果が現れるのに時間がかかる傾向にあるのです。

しかし、抗不安薬はすぐに不安や緊張を落ち着かせたい時に使用できます。抗不安薬は、長期間飲み続けると薬の効果が効かなくなることがあるので、長期間の服用には向かず、一時的に不安や緊張を取り除きたいという時に適しています。

日常生活を改善することも大切です

対人恐怖症は10人のうち1人か2人がなっているといわれ、多くの方に見られる症状です。対人恐怖症かもしれないけれど、病院に通うほどではないという方も多いかもしれません。人前で緊張することをなくしたいという時には、日常生活で気をつけることでも症状の改善が期待できます。

日本人の多くはセロトニンの分泌が少ないといわれているのです。セロトニンには精神を安定させ、心のバランスを保つ効果があると考えられています。

まずは日常生活を見直してセロトニンを増加させるような暮らし方をすることが大切です。セロトニンを増加させるためには、太陽の光を浴びること、運動を行うこと、バランスの良い食事をとることなどがいいとされています。

1日30分程度朝の光を浴びるようにするとセロトニンが増加し、体にいい健康的な生活もできるでしょう。ウォーキングなど、一定のリズムで行う適度な運動もセロトニンの増加につながるとされています。

また、普段からストレスを溜めず、緊張しないような環境作りをすることで心身の緊張をとり、リラックスできるため、症状の改善が期待できるでしょう。

(まとめ)対人恐怖症の治し方にはどんな方法がある?

1.対人恐怖症の治し方には心理療法や薬物療法などがあります

対人恐怖症は人前に出た時に常に緊張して震えたり全身の発汗が生じたりする状態です。対人恐怖症で日常生活を送ることが難しい場合などには、主に心理療法と薬物療法が用いられます。

2.対人恐怖症の心理療法にはいろいろな種類があります

対人恐怖症の時には人前に出ることに過度の不安と緊張を持つといわれています。心理療法では不安に思う考え方を修正して、余計な不安や緊張を取り除くことを目的としています。

3.薬物療法では一時的な薬や長時間効く薬が処方されます

薬物療法では、一時的に症状が出ないようにする薬や長期間の服薬で症状を抑える薬が処方されます。どうしても人前で話をしなければならない時などには、一時的に症状を抑える薬で乗り切ることができるでしょう。

4.日常生活を改善することも大切です

精神を安定させて心のバランスを保つといわれているセロトニンを増加させることで、症状の改善が期待できます。太陽の光を浴びる、運動を行うなどの生活でセロトニンが増加するといわれています。

なぜほとんどの方が対人恐怖症の克服に失敗するのか?

多くの方は「対人恐怖症は病気である」と考えていますがそれは全く違います。原因の多くは過去の経験などから来る恐怖や不安によるもので、それらが無くなると驚くほど楽になります。その仕組みについてさらに知りたい方は無料メールセミナーにご登録ください。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐藤 達三
株式会社ブレッシングス代表取締役。NSCAパーソナルトレーナーの資格者。メンタル、身体の両面でのパフォーマンス向上をサポートし、セミナーへの参加者は今までに延べ6,000以上を超える実績を持つ。
現在ではビジネスパフォーマンス向上のため、経営者、投資家、ビジネスマンをはじめ、幅広い顧客に指示され1,000人以上の個人カウンセリングを行い、あがり症、対人恐怖症の克服をサポートする。
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