対人恐怖症がわかってもらえないといわれるのは他人からは深層心理が見えにくいからです


対人恐怖症が周囲からわかってもらえないといわれるのは、対人恐怖症が心の奥にある深層心理によって引き起こされているためです。
他人は深層心理を覗けないため、対人恐怖症が起こる心理的メカニズムをわかってもらえないことは、決して珍しくありません。

他人から見ると、対人恐怖症の人は人間嫌いのようにも見えやすく、周囲との関わりを望んでいないと誤解を受けてしまうことがあります。しかし、「対人恐怖症=人間嫌い」という図式が必ずしも当てはまるわけではありません。むしろ、周囲との関係をよりよいものにしたいと願っている対人恐怖症の人が多い傾向にあるのです。

自分の行動を振り返ることでわかってもらえない理由がわかります

対人恐怖症の症状を周囲の人にわかってもらえないと感じた時は、普段の自分の行動を振り返ってみましょう。そこに、対人恐怖症の症状をわかってもらえない理由が隠されているかもしれません。人は他人の心の内を想像することはできても、実際に話をしてみなければ深層心理まで理解することはまず不可能です。

たとえば、対人恐怖症のAさんのことを心配しているBさんがいるとします。BさんはAさんのことを心から心配し、理解したいと思っています。しかし、AさんはBさんに対して、「自分の言動がBさんを不快な気持ちにさせてしまうのではないか」という不安があるため、なかなか心を開くことができません。

実際はAさんの言動がBさんを不快にさせる要素は何もないのですが、Aさんは不安と恐怖からBさんと距離を取ろうとします。BさんはそんなAさんに対して、「自分とは話したくないのかもしれない」と、勘違いすることになるのです。

お互いに誤解が生まれてしまったことで、AさんとBさんは関係を構築できず、Aさんは「やっぱりBさんに不快な思いをさせてしまった」と感じ、Bさんは「Aさんは人間嫌いなのだ」という印象を持つようになります。
対人恐怖症の人が他人にわかってもらえないと悩む理由が、ここにあります。

もし、周囲にわかってもらえないと感じているのであれば、自分の心が根拠のない不安や恐怖に支配されていないかを、冷静に考えてみましょう。

対人恐怖症になってしまう心理を理解しましょう


「対人恐怖症の症状を周囲にわかってもらえない」と嘆く前に、ぜひ取り組んで欲しいことがあります。それは、対人恐怖症の症状がなぜ起こるのか、その心理状況について理解を深めることです。

人には生まれ持った気質や性格もありますが、対人恐怖症になるのは育った環境から受ける影響も大きいといわれています。自分自身が対人恐怖症をよく理解していないうちは、他人に理解してもらうのは難しいといえるでしょう。他人にわかってもらえないこともツライですが、自分自身にわかってもらえないことも苦しいものです。

人は子供の時に、近親者などの「心のよりどころになる人」がいることで、嫌なことやツライことがあっても乗り越えたり、甘えたりすることができます。
しかし、頼るべき人に頼れない経験を経て成長すると、大人になっても人との関わり方がわからなくなる傾向にあるのです。対人恐怖症になるのは、愛着関係の不足が影響しているのではないかと考えられているのです。

自分の中にあるトラウマの存在に気づきましょう

周囲にわかってもらえない苦しみを解決するカギは、自分の心の中に隠されています。対人恐怖症の人の多くは、過去のトラウマに心を傷つけられていいます。トラウマとは、「心的外傷」や「精神的外傷」などと訳されますが、命に関わるような重大な出来事ではなくても、日常のささいな出来事の積み重ねがトラウマになることがあるのです。トラウマは長きに亘って人を苦しめ、対人恐怖症の原因となります。

トラウマは手放したいと思っても、そう簡単に捨て去れるものではないかもしれません。よくいわれるのは、トラウマとは解釈の問題であるということです。その出来事に対して、どう感じ、どう受け止めたかによって、トラウマにもなれば、トラウマにならないこともあります。

傷つくのも傷つかないのも、選択肢は自分の手の中にあることを理解しましょう。

(まとめ)対人恐怖症は周囲にわかってもらえないですか?

1.対人恐怖症がわかってもらえないといわれるのは他人からは深層心理が見えにくいからです

対人恐怖症の人が、周囲からわかってもらえないと感じるのは、対人恐怖症の症状が深層心理によって引き起こされているためです。目に見えない深層心理のせいで、対人恐怖症の人への誤解が生まれることがあります。

2.自分の行動を振り返ることでわかってもらえない理由がわかります

対人恐怖症の人が、周囲からわかってもらえないと感じるのは、他人への誤解が影響しています。自分の言動が相手を不快にさせるという不安が、対人恐怖症の人にはあるのです。
強い思い込みが周囲と距離を作り、他人にわかってもらえないという認識になるのです。

3.対人恐怖症になってしまう心理を理解しましょう

対人恐怖症になる原因は、子供の頃の近親者との関係が影響しているのではないかと考えられています。本来守ってくれるはずの人に甘えられない経験を経て成長すると、大人になっても人との関わり方がわからなくなる傾向にあります。

4.自分の中にあるトラウマの存在に気づきましょう

対人恐怖症になる原因は、トラウマのせいだといわれています。傷ついた気持ちを引きずることで、対人恐怖症の症状に悩まされるようになります。傷つくのも傷つかないのも、自分で選べると知れば、心はもっと自由になれるでしょう。

なぜほとんどの方が対人恐怖症の克服に失敗するのか?

多くの方は「対人恐怖症は病気である」と考えていますがそれは全く違います。原因の多くは過去の経験などから来る恐怖や不安によるもので、それらが無くなると驚くほど楽になります。その仕組みについてさらに知りたい方は無料メールセミナーにご登録ください。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐藤 達三
株式会社ブレッシングス代表取締役。NSCAパーソナルトレーナーの資格者。メンタル、身体の両面でのパフォーマンス向上をサポートし、セミナーへの参加者は今までに延べ6,000以上を超える実績を持つ。
現在ではビジネスパフォーマンス向上のため、経営者、投資家、ビジネスマンをはじめ、幅広い顧客に指示され1,000人以上の個人カウンセリングを行い、あがり症、対人恐怖症の克服をサポートする。
(Facebookページ)