対人恐怖症の場合は辞めたいと考えなくても済むようなアルバイトを選ぶことが重要です
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対人恐怖症のあまり、アルバイトをすぐ辞めたいと考えてしまい、長続きしなくて困っている人も多いかもしれません。
しかし生きていく以上働くことは必要なので、対人の機会はどうしてもやってきます。
そんな時は、対人恐怖症の人でもムリなく働けるアルバイトを選びましょう。
仕事内容によって、対人恐怖症の人でも働きやすい職場はたくさんあります。
自分が何を苦手としているのかをよく考え、自分に合った仕事内容を選ぶことで、辞めたいと考える機会を大幅に減らすことができるでしょう。
工場での軽作業など、単純作業のアルバイトが対人恐怖症の人向けです
対人恐怖症ですぐバイトを辞めてしまうと考えてしまう人に向いているのは、単純作業が中心となる軽作業のアルバイトです。
比較的、誰にでもできる上、需要も多くあります。
たとえばよく求人のある倉庫内の軽作業であれば、ひたすら一人でピッキングをしたり流れ作業的に商品の梱包をしたりする仕事なので、人との関わりは最小限で済むでしょう。
倉庫内の軽作業などは数百人規模で仕事をしていることも多く、対人恐怖症の人には恐ろしく感じられることもあるかもしれません。
しかし実際には大人数の職場の方が機械的な流れ作業が多く、コミュニケーションが少なくて済みます。
一方で、少人数の職場でのアルバイトや、一対一で接する家庭教師のアルバイトなどの場合、一人ひとりの関わりやつながりが強くなるため、どうしても周囲から顔や名前を覚えられることになります。そのため、人によっては苦痛を感じやすい環境です。
人が多くても個別に接する機会の少ない大規模な職場か、もともと勤めている人数自体が少ない職場か、どちらを選んでアルバイトするかはよく考えておいた方がよいでしょう。
あえて人と接するアルバイトを選ぶという選択肢もあります
対人恐怖症の場合、人からどう見られるかを気にするあまり、人との接触ができるだけ少ないアルバイトを選びがちです。
しかし実はそこであえて人と接するバイトを選ぶという選択肢もあります。
たとえば電話対応だけがどうしても苦手だという人の場合は、電話対応さえ仕事内容になければ問題ないはずです。
自分の苦手な分野を避けつつ、コンビニのアルバイトなど人と接する機会の多い仕事に就くことで、漠然としていた対人恐怖が和らいでいく場合があります。
とくに対人恐怖症で悩む人は、人との接触が少なくなりがちです。
意図的に人との接触を避けてばかりいると「他人からはこう見えるかもしれない」「こんなことをしたらこう思われるかもしれない」というような妄想だけが広がっていきやすくなります。
そのためあえて少しずつ人と接する機会を作り、さまざまな体験をすることで「こんなとき人は見ているかと思ったけれど、実際にはそんなに見ていない」「自分だけが緊張していると思ったけれど、実際にはもっと緊張している人がいた」など自分の認識とのずれを埋めることができます。
また将来本格的に社会人として働く際にも、アルバイトで無事耐え抜いた経験があれば、自信をつけることができるでしょう。
実際に働く職場を選ぶ際には、たとえばコンビニでも駅前など人が多く接客の機会の多い店ではなくあまり人の来ない店を選ぶなど、事前に下見をして働きやすい環境かどうかを見ておくとよいでしょう。
在宅ワークなど、人と会わずにできるアルバイトもあります
もし対人恐怖症の症状がひどく、どうしても人と接するのがつらくて仕方がないとか、長続きせずすぐ辞めてしまうという場合は、働き方を変えるという手段もあります。
たとえばパソコン一つあれば仕事ができる在宅ワークや、自分のペースで淡々と進められるポスティングの仕事を選ぶなどです。
一般的なアルバイトの場合、多くの人が緊張する面接はもちろん、採用されたとしても毎日の通勤や実際の勤務など人と関わらざるを得ません。
しかし在宅ワークなどの場合は面接や通勤などを行うことが少なく、対人恐怖症の人でも働きやすいと言えます。
在宅ワークでよくあるのはライティングやWebデザイン、プログラミングの仕事などです。
資格やスキルが必要な仕事ももちろんありますが、初心者未経験歓迎の仕事も多くあります。
とくに、ライティングの仕事では学生であっても仕事ができる場合も多くあるので、探してみるとよいでしょう。
またチラシなどをポストに投函していくポスティングの仕事も、人と直接接する機会が少なく特別なスキルも必要なく、自分のペースでできるので対人恐怖症の人に最適です。
このように探せば、一風変わった対人恐怖症の人でも働きやすいアルバイトは多数あります。
自分に合ったものを探してムリなく働いていきましょう。
(まとめ)対人恐怖症でアルバイトを辞めたい時の対処法は?
対人恐怖症でアルバイトを辞めたいと考えずに済むためには、できるだけ苦痛の少ない職場をあらかじめ選んでおくことが大切です。
人と関わる以外に、自分がどんなことに恐怖を感じるのかをよく知っておき、自分の苦手な要素が含まれにくい仕事を選びましょう。
対人恐怖症で困っている場合、倉庫内などでの軽作業などのアルバイトを試してみるとよいでしょう。
少人数よりも、大人数の職場の方が機械的で印象に残りにくいケースもあるので、よく考えてみましょう。
あえて人と接することで、対人に慣れていくという選択肢もあります。
いきなり人の多い職場を選ぶのではなく、働きやすい雰囲気の職場を事前に下見して選ぶことも大切です。
どうしても対人恐怖症で働けないという場合は、在宅ワークなど人と接することの圧倒的に少ない仕事を選ぶ方法もあります。
自分のペースで働くことができるので、長続きせず困っているという場合は試してみるとよいでしょう。