あがり症で手が震えるのは強い不安の表れです


あがり症で手が震えるのは、人前に出ることへの強い不安がもたらす肉体的症状です。

人間は不安や緊張を覚えた時に危機を知らせる信号が脳へと送られ、自律神経の交感神経が優位になります。
このような仕組みは本来人間に備わっているものですが、不安や緊張があまりにも強いと手の震えが起こりやすくなるのです。

人前で緊張することは誰にでもありますが、あがり症の人は不安な気持ちを人に知られるのを恐れるため、ますます症状が悪化してしまいます。

手が震えるのはあがり症のメカニズムによるものです

緊張した時や強い不安を感じた時にあがり症のメカニズムが作動して、手の震えが起こります。

人間は体性神経と自律神経を持っていますが、体性神経は自分の意志でコントロールができ、運動神経などの動物的な機能を司っています。
反対に自律神経は意思の力でコントロールすることができず、自動的に身体の機能を調整する働きをしているのです。

自律神経には心身の緊張に関わる交感神経と、心身をリラックスさせる副交感神経があります。
どちらも人間にとって必要なものですが、両者のバランスが崩れると心身に影響がおよびます。

大切なプレゼンや面接の際に手が震えるのは、交感神経の働きが過剰になって自律神経のバランスが崩れたのが原因です。
緊張すると脳の神経からノルアドレナリンという物質が分泌されますが、ノルアドレナリンには交感神経を刺激する作用があります。

交感神経が刺激されると心拍数や血圧が上昇するので、手が震える・顔が赤くなるといった症状が現れるでしょう。

緊張は人間に備わっている機能なので、緊張すれは誰でもノルアドレナリンが分泌されて交感神経が刺激されます。
しかしあがり症の人はその症状が強く出過ぎてしまうため、手が震えることがあるのです。

人前で字がうまく書けなくなってしまう書痙などの症状も同様のメカニズムで生じます。
これも人に見られているという意識から、自律神経のバランスが崩れて生じるとされているのです。

何故あがってしまうのかについて考えてみましょう


人前で話す時や、文字を書こうとする際になぜあがってしまうのでしょうか。
この原因を考え正しく見極めることは、あがり症を克服するのに役立ちます。
原因を知れば、どのように対処するべきかが自ずと見えてくるからです。

あがり症になる原因はこれまでの経験によって個人差がありますが、主な原因として考えられるのは以下に挙げるものです。

人前でのアクションに慣れていない

人前で話をすることが苦手な人や恥ずかしいという人は多くいますが、ほとんどの場合はスピーチの場に慣れていないのが原因でしょう。
また人前で上手く時の書けない書痙も同様の理由が考えられます。

少しずつ経験を積み重ねると、スピーチや文字を書くことへの苦手意識が薄らいできます。

準備や練習が不足している

どれほどスピーチが巧みな人や会議慣れしている人だったとしても、事前の準備や練習をせずによいスピーチをするのは難しいです。
入念に準備をして練習をしておけば、自信と安心感が生まれて気持ちが落ち着きます。

失敗しないようにと考えすぎる

絶対に失敗しないようにと考えすぎるのは、自分にプレッシャーを与えるだけでよい結果を生みません。
肩の力を抜いて気持ちを楽にした方が能力を発揮しやすくなります。

過去の失敗を引きずっている

スピーチの場で失敗した経験があると、また同じ失敗を繰り返すのではという不安にかられるでしょう。
過去の失敗がフラッシュバックし、話がまとまらない、手が震えるといった状態になります。

手が震えるのを軽くするコツがあります

緊張して手が震える時に震えを止めなければと意識すると、ますます手が震えることはよくあります。
ムリに抑えようとすると筋肉が硬直し、余計に手が震えてしまうからです。

手が震えるのは、筋肉が硬くなるのが原因で起こります。
筋肉を緩めるために、スピーチの本番前に手首をぐるぐると回して筋肉の緊張を取り除きましょう。

あがり症の人は普段から緊張しやすいため、とくに上半身の筋肉が硬くなっています。
身体が硬いとスピーチの際に思うように発声できず、余計に緊張しやすくなります。

自宅で軽いストレッチをするなどして、身体を滑らかに動かせるような準備をするとよいでしょう。

また呼吸の仕方を意識するのも効果的です。
あがり症の人は胸で呼吸することが多いですが、胸式呼吸は息が浅くなり、声が震えやすくなります。

腹式呼吸に切り替えてお腹から声を出せるようになることによって、自信がついて手が震えることも少なくなるでしょう。

手が震える以外にも症状がある場合は対策をしてみましょう

あがり症を原因としてその他にもさまざまな身体症状が出ている場合もあるかもしれません。
その場合にもいくつか対策があるので、あらかじめ知っておくとよいでしょう。

たとえばあがってしまうことで体全体が強張ってしまうという方は、前もってストレッチを行う習慣をつけてみてもよいかもしれません。

水泳を始める前のような、頭や肩・手足をぐるぐると回すウォーミングアップの運動をスピーチの前などに行ってみるのもよいかもしれません。

注意点としては、このような事前の準備に関係無く発作のように恐怖が襲ってきてしまうような場合があります。
たとえば赤面して頭が回らなくなる、混乱して体が固まってしまうなどの状態が否が応でも起きてしまう時には、軽度のあがり症で済まない可能性があります。

心臓がドキドキしてしまい、呼吸がままならなくなるなどの症状がある場合は、パニック障害、SAD(社交不安障害、社会不安障害)などの疾患である可能性もあります。
この場合はセルフケアによる自己解決が難しいため、病院などに通い適切な治療を受ける必要があるでしょう。

耐え難い恐怖は自身の心持ちのみではどうにもならない場合があります。
またそのような発作が起きるのではないのかという予期不安が生じている場合は、適切な薬の摂取や通院・カウンセリング・セラピーなどを利用して正しく治療する必要があるでしょう。
 

(まとめ)あがり症で手が震えるのはどうしてですか?

1.あがり症で手が震えるのは強い不安の表れです

あがり症で手が震えるのは、人前に出ることへの強い不安がもたらす肉体的症状です。

緊張は人間に本来備わった機能ですが、あがり症の人は自分が緊張しているのを悟られたくないと考えます。
その結果として不安はさらに増して症状が悪化しやすくなるのです。

2.手が震えるのはあがり症のメカニズムによるものです

緊張は本来人間に備わっている機能ですが、あがり症の人は交感神経の働きが強く出るため、手の震えが起こると考えられます。
手の震えが止まらないのは、自律神経が意思の力でコントロールできないためです。

3.何故あがってしまうのかについて考えてみましょう

スピーチで緊張する原因を知れば、あがり症を克服するための最適な方法が見えてくるようになります。
事前の準備や練習をし、少しずつ経験を積んで自信をつけましょう。

肩の力を抜いて、気負いすぎないことがポイントです。

4.手が震えるのを軽くするコツがあります

手が震えるのをムリに抑えようとすると、筋肉が硬直して余計に震えがひどくなることがあります。
人前に立つ前に手首を回すなどし、なるべく心身をリラックスさせるようにしましょう。

5.手が震える以外にも症状がある場合は対策をしてみましょう

もし体が強張ってしまうなどの症状がある場合は、前もってストレッチをしておくのも効果的です。
ただ発作のように症状が襲ってきてしまう場合は、あがり症以上の問題があるかもしれません。
耐え難い症状に悩む場合は、適切な治療を検討しましょう。

なぜほとんどの方があがり症の克服に失敗するのか?

多くの方は「あがり症は病気である」と考えていますがそれは全く違います。原因の多くは過去の記憶や感覚感情によるもので、それらが無くなると驚くほど楽になります。その仕組みについてさらに知りたい方は無料メールセミナーにご登録ください。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐藤 達三
株式会社ブレッシングス代表取締役。NSCAパーソナルトレーナーの資格者。メンタル、身体の両面でのパフォーマンス向上をサポートし、セミナーへの参加者は今までに延べ6,000以上を超える実績を持つ。
現在ではビジネスパフォーマンス向上のため、経営者、投資家、ビジネスマンをはじめ、幅広い顧客に指示され1,000人以上の個人カウンセリングを行い、あがり症、対人恐怖症の克服をサポートする。
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