認知行動療法はあがり症の改善が期待できる治療法です


人前に立つと手足が震えてしまう、動悸がする、うまく話せないといったあがり症の悩みは、緊張や不安など心理的な面によって起こります。

認知行動療法は平常心を保てるようにするためのトレーニングです。
不安や緊張を感じてしまう「考え方」を認知行動療法によってコントロールすることで、人前に立った時でもあがることなくパフォーマンスを発揮することができるといわれています。

認知行動療法は物事の受け取り方を変えられると言われています

人前でスピーチやプレゼンを行う際、手足の震え、発汗、動悸といった症状が出るのが上がり症です。これは、自分への自信のなさや極度の緊張、強い不安といった感情によってもたらされます。

しかし、感情そのものは思うようにコントロールがしにくいものです。
緊張や不安を感じないようにしようと思えば思うほど、余計に緊張や不安を感じてしまうこともあるでしょう。

このような考えを持っていると、人前に立つこと自体がストレスとなってしまいます。

認知行動療法では、感情に働きかけるのではなく、感情がうまれる原因となる物事の受け取り方を変えていくトレーニングを行います。
物事の受け取り方を変えることによって、おのずと感情の変化につなげるという治療法です。

さらに、認知行動療法を実践して思考法を変えられれば、緊張や不安によってあがるのを防ぐだけでなく、仕事で失敗したときの気分の落ち込みなどの改善も期待することができます。
このため、ストレスを感じやすいビジネスシーンでも有効な手段といわれています。

思考のゆがみに気が付くことで考え方を整理します

認知行動療法では、物事にたいして思考することを認知と呼びます。

認知を正しいものにするためには、まずは自身の思考のゆがみに気が付くことが大切です。あがり症の原因となる思考の中には、「自分は人前に立つといったことが苦手だからだめな人間だ」といった考えや「完璧にできないと気が済まない」といった考えも含まれます。

しかし、このような思考は自分の思い込みでもあります。

あがり症につながりやすい思考パターンとしてよくあるものは、悲観的であることや自分に対する過小評価、または完璧にできないとだめといったような極端な考え方です。
物事にたいして自分がどのように感じているかを見つめ直すことで、これまでとらわれていた思考のゆがみから解放され、考え方を整理しやすくなるというのが認知行動療法の理論といえます。

もし、スピーチやプレゼンなどであがってしまうという懸念があるなら、緊張をしていることをまずは受け入れた上で、そのままできる範囲で伝えるべき内容を伝えてみようというように思考を変化させてみましょう。

認知行動療法は長期的に続けられる方に向いています

認知行動療法は、もともと「認知療法」と「行動療法」という別々のものでしたが、イギリスのポール・サルコフスキスという臨床心理士によってひとつの療法として体系化されました。イギリスでは一般的なカウンセリング方法ですが、日本でも精神医療の現場で、不安障害やうつ病の治療法の一つとして科学治療と併用されています。

ではこの認知行動療法での治療に向いているのはどのような人でしょうか。

認知行動療法は思考の部分に焦点を当てるため、セルフトレーニングとして行うこともできますが、思考の癖を変えられるまで根気強くトレーニングを続けていく必要があります。このため、認知行動療法に向いているのは、コツコツと長期的な視野を持って改善に臨める方です。

また、物事を人のせいにしている場合は、原因探しがしにくい状態のため、現状の思考を変えることが難しい面があります。このため、他責的考え方をする方よりも、自責的な考え方をする方の方が認知行動療法での症状改善がしやすいタイプといえます。

性格のタイプや認知行動療法との相性も考え、自分に合う方法であがり症改善を目指しましょう。

(まとめ)認知行動療法はあがり症を改善できるの?

1.認知行動療法はあがり症の改善が期待できる治療法です

あがり症の症状は手足の震えや動機など身体に表れますが、これは緊張や不安といった心理的な面によって起こります。
認知行動療法を用いて考え方をコントロールすることで、この緊張や不安を和らげて気持ちを穏やかにすることが期待できます。

2.認知行動療法は物事の受け取り方を変えられると言われています

認知行動療法では、あがってしまうという感情面のコントロールするのではなく、物事の受け取り方を変えます。このため、あがり症だけではなくさまざまなストレス緩和にも効果が期待できます。

3.思考のゆがみに気が付くことで考え方を整理します

認知行動療法において、思考は「認知」とされています。

あがり症にありがちな認知には、悲観的や過小評価、自分はだめだと決めつけてしまう思考があります。
この認知のゆがみに気づくことで考えを整理してあがり症の改善を目指します。

4.認知行動療法は長期的に続けられる方に向いています

認知行動療法は、精神医療で用いられている治療法ですが、セルフケアとして取り入れることもできます。
しかし、認知行動療法は向いている方と向いていない方がいるため、自分に適した方法であがり症を改善しましょう。

なぜほとんどの方があがり症の克服に失敗するのか?

多くの方は「あがり症は病気である」と考えていますがそれは全く違います。原因の多くは過去の記憶や感覚感情によるもので、それらが無くなると驚くほど楽になります。その仕組みについてさらに知りたい方は無料メールセミナーにご登録ください。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐藤 達三
株式会社ブレッシングス代表取締役。NSCAパーソナルトレーナーの資格者。メンタル、身体の両面でのパフォーマンス向上をサポートし、セミナーへの参加者は今までに延べ6,000以上を超える実績を持つ。
現在ではビジネスパフォーマンス向上のため、経営者、投資家、ビジネスマンをはじめ、幅広い顧客に指示され1,000人以上の個人カウンセリングを行い、あがり症、対人恐怖症の克服をサポートする。
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