あがり症と社交不安障害の違いについては専門家の間でも意見が分かれています

あがり症と社交不安障害の違いについては、専門家の間でも認識が分かれています。
あがり症は社交不安障害と同じものだとする意見と、あくまで別のものとする意見に二分されているのです。

社交不安障害は精神障害のひとつであり、薬物療法などが必要になる場合があります。

一方で「あがり症」という言葉は学術的な用語ではないため、社交不安障害のような精神障害ではないとする説が根強く残っています。
あがり症は心の病気として考えるのではなく、本人の意識によって改善する見込みが充分にあるとされています。

緊張しやすい性格が社交不安障害だとは限りません

緊張しやすい性格だからと言って、必ずしも社交不安障害に当てはまるとは限りません。
社会生活を送るのが極めて困難な状況にならない限りは、社交不安障害という診断もされませんし投薬などの治療を受ける必要もありません。

自分は心の病気なのではという不安を抱えてしまうと、新たなストレスを生んでしまいます。
緊張は、ある特定の場面で起きていることが多いものです。

普段の感情のパターンを冷静に分析できれば、緊張の原因を突き止められ、どのように対処すべきかが見えてきます。
緊張しやすい性格に悩んでいる人の多くは、人前で緊張するのは自分だけだという認識を持っています。

しかしこれは、正しい認識であるとは言えません。
日本人の9割以上が、あがり症を自覚しているという説もあり、緊張が身近で誰もが経験していることを示しています。

人前で顔が赤くなったり、声が震えたりしても、珍しいことではありません。
緊張したからと言って、相手から非難の目で見られることも、マイナスの評価を突きつけられることもありません。

あがり症の人は緊張するのが恥ずかしいことだと考えてしまいますが、緊張は誰もが日常で経験する、ごく当たり前の現象なのです。

緊張しやすい人には特徴があります


あがり症で緊張しやすい人には、緊張に対する考え方に特徴があります。
緊張を極端に恐れ、常に身構えている状態なので、自ら緊張しやすい状態を招いているのです。

人から良く思われたいという願望が強い

あがり症の人は、他人からの評価を気にする傾向があります。
誰しも人からよい評価を得たい、実力を認められたいという思いを秘めているものです。

こうした願望は、ポジティブに転換できればモチベーションの向上に繋がります。

しかし認められたいという気持ちが強すぎると、評価されないことへの不安が募り、緊張しやすくなってしまうのです。
緊張は格好悪いと考えているため、緊張を抑えようとしてますます緊張するという悪循環を起こしてしまいます。

あがり症の人は先のことをあれこれと考え過ぎてしまい、不安を増幅させてしまうことがあるようです。
リスクを考慮しながら行動するのは素晴らしいですが、最悪の事態ばかり想定すると、緊張しやすくなります。

あがり症の人には几帳面で真面目な人が多いため、先のことを考え過ぎて不安を抱えてしまいがちです。
先のことを考えるのも大切ですが、目の前にあることに集中することも大切でしょう。

緊張を受け入れると気持ちが楽になります

あがり症の人は絶対に緊張しない方法を求めますが、緊張を完全に防ぐのは至難の業です。
人前で堂々と自己表現ができる人は、緊張しない人ではなく、緊張との付き合い方を心得ている人です。

あがり症で緊張に悩んでいる人も、緊張との向き合い方と変えられれば、緊張に恐怖を感じることが少なくなるでしょう。

どれほどスピーチの経験を積んだ人でも、緊張する時は皆同じように緊張します。
緊張に耐性がある人は、緊張にパフォーマンスを向上させる効果があることを知り尽くしています。

より良い仕事ができるチャンスを目の前にして、尻込みしていてはもったいないからです。
緊張感が高まった時こそ、人は能力を発揮できる生き物です。

結果を残した偉大なアスリート達は、この心理的作用を活かしています。

自己対処が難しい症状の場合は病院などの通院が必要な疾患である可能性があります

あがり症で悩む方は多くいますが、もしあがり症としての症状や精神的な負荷を自分で消化しきれないという場合は、SAD(社会不安障害・社交不安障害)やパニック障害などの可能性があります。

これらの精神的な疾患についても、あらかじめ知識をつけておきましょう。
もしこれらに該当する症状である場合は、然るべき対処が必要かもしれません。

SAD(社会不安障害・社交不安障害)

あがり症とSAD(社会不安障害・社交不安障害)を大きく分けるのは、「その症状によって、社会生活が送れなくなってしまっているのかどうか」ということでしょう。

たとえば会議の直前に緊張して顔が赤くなってしまうことや、口がうまく回らなくなってしまう、焦ってミスをしやすくなってしまう程度のことであれば、あがり症の範疇と言えます。

しかし極度の緊張で動けなくなってしまうことや、頭が混乱してしまって喋れなくなってしまう、人前に立つだけで吐き気や動機、めまいなどが生じてしまう場合はこの限りではありません。

また食事がうまく取れなくなってしまっているなどの場合は、うつなども併発してしまっている可能性があるでしょう。
あがり症とSAD(社会不安障害・社交不安障害)、うつなどの境目は曖昧で、気の持ちようなどと言われてしまうこともあります。

判断できるのは当人のみとも言えますので、心身の異常に限界を感じている場合であれば、迷わず医師へかかるようにしましょう。
電話でクリニックへ相談をしてみるだけでも良いかもしれません。

パニック障害

特定の状況下に対して緊張しがちな人は多くいますが、呼吸ができなくなくなってしまったり、動悸が止まらなくなってしまったりする場合は、あがり症ではなくパニック障害である可能性があります。

発作のような症状でその場にいられなくなってしまうなどの出来事がある場合は、この可能性が非常に高いと言えます。

パニック障害の持つ症状の代表的なものとしては「予期不安」というものがあります。

これは、人前で発作が起きてしまった経験を経て「この発作がまた起きてしまうのではないのか」と外出ができなくなってしまったり、人前に出れなくなってしまったりする症状です。

パニック障害の場合は自己対処が基本的に難しいです。
適切な医療機関やカウンセリング、セラピーなどを利用して、正しく治療を行いましょう。

(まとめ)あがり症と社交不安障害の違いは何ですか?

1.あがり症と社交不安障害の違いについては専門家の間でも意見が分かれています

あがり症と社交不安障害の違いについては、専門家の間でも認識がはっきりと分かれています。

社交不安障害は精神障害に分類されるため、時に薬物療法などが必要になります。
あがり症は性格や気質の問題であるため、病気ではないという意見もあるのです。

2.緊張しやすい性格が社交不安障害だとは限りません

緊張しやすい性格が、必ずしも社交不安障害に該当するとは限りません。

日本人の多くがあがり症を自覚しているとも言われており、誰もが人前で緊張した経験を持っています。
緊張すると相手から良く思われないのでは、という不安が緊張を招いてしまいます。

3.緊張しやすい人には特徴があります

あがり症の人が緊張しやすいのは、人から良く思われたいという願望が強いためです。

周囲から認められるのは嬉しいものですが、評価にこだわりすぎると緊張しやすくなります。
先のことを考え過ぎて、不安を抱えるのも緊張の原因です。

4.緊張を受け入れると気持ちが楽になります

あがり症の人は緊張したくないという気持ちが強いですが、緊張を認めてしまえば気持ちが楽になります。
緊張には、パフォーマンス上げる効果があるとされています。

著名なアスリート達が結果を残してきたのは、緊張との付き合い方を熟知しているからです。

5.自己対処が難しい症状の場合は病院などの通院が必要な疾患である可能性があります

緊張の域を超えた恐怖や身体的苦痛が伴う症状の場合は、あがり症の範疇とは言えません。
仕事に大きな支障が出ている場合は、パニック障害やSADなどの精神疾患である可能性も視野に入れましょう。

なぜほとんどの方があがり症の克服に失敗するのか?

多くの方は「あがり症は病気である」と考えていますがそれは全く違います。原因の多くは過去の記憶や感覚感情によるもので、それらが無くなると驚くほど楽になります。その仕組みについてさらに知りたい方は無料メールセミナーにご登録ください。

著者紹介

著者情報プロフィール:佐藤 達三
株式会社ブレッシングス代表取締役。NSCAパーソナルトレーナーの資格者。メンタル、身体の両面でのパフォーマンス向上をサポートし、セミナーへの参加者は今までに延べ6,000以上を超える実績を持つ。
現在ではビジネスパフォーマンス向上のため、経営者、投資家、ビジネスマンをはじめ、幅広い顧客に指示され1,000人以上の個人カウンセリングを行い、あがり症、対人恐怖症の克服をサポートする。
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